5.「Peercoin」
少しマイナーなオルトコインの紹介です。
ワタクシ的には、初期オルトコイン勢の中では最もピーキーな調整をしているコインだと思ってます。
なのに影が薄い、だれも知らない。
キャラ立ってますね~
■Peercoinのキーワード
・非中央集権
・発行数の上限値なし、ただし取引手数料のコインは破棄
・半減期が無い
・匿名性が高い
・PoW(Proof-of-work)とPoSのハイブリッド
・SHA-256(PoWのみ)
・ブロックチェーン
こんな感じですね。
・・・あれ、ちょっと変更点、多くないですか?
■Peercoin のブロックチェーン
https://peercoin.mintr.org/
いつもの「1」を入力すると「2012-08-19 18:12:04 UTC」が出てきます。
なかなかの古株です。
■PoS(Proof of Stake)
販売時点情報管理ではないですよ~
コンビニに置いてあったりしませんよ~
ピピッてバーコード読めたりもしませんよ~
さて、前回説明したPoWの概要、覚えてますか~
長かったから覚えてないですか~
覚えてないですよね~
そうですよね~
では、今回はお菓子ではなくて、ご飯のお話をします!
―――
PoWは「計算能力が高い人が承認する」ルールです。
PoSは「保有期間が長い人が承認する」ルールです。
銀行の利子と同じで、一定期間特定枚数のコインを維持しているとブロックを承認する権利を頂けます。
無駄な計算能力を浪費しないので、とってもエコです。
世界初のPoS搭載コイン、それがPeercoinです。
厳密にいえばPoWとPoSのハイブリッド構成です。
ブロックチェーンが始まったばかりのころは残高ゼロなので、仕方ないですね。
利子をつける元のコインが、どうしても必要です。
つまり、、、
レッツ資源のむだづかい!
■peercoinのコイン総量管理方針
公式サイトにはムヅカシイ説明が延々と掲載されていますが、ザックリ言ってしまえばこんな感じ。
(1)毎日毎日コインを刷るよ~
(2)長期保有すれば利子(PoS報酬)もあげるよ~
(3)その代わり、利用した時の手数料は、だれも受け取らずに破棄するよ~
(破棄したという事実がブロックチェーンに書き込まれるよ~)
つまり
(1)+(2) > (3)
の時にコイン総数は増え
(1)+(2) < (3)
の時にコイン総数は減ります。
■その結果、どうなったのか?
みんなPeercoinを貯め込んで、いっさい取引所で使わなくなりました。
めでたし、めでたし。
=完=
――――――
どこをどう間違って、オルトコインで壮大な社会実験やることになったんですかね?
お金は適度に使わなきゃ経済が回らなくなって停滞するって結論、出しちゃってますね?
――――――
さて次回。
「ブロック生成間隔」と「difficulty」あたりに行ってみましょうか?
Monacoinさん、まだですよ~
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