7.「ブロック間隔」「Difficulty」「Hashrate」

はい、それでは「ブロック間隔」「Difficulty」「Hashrate」についての解説です。
えっ?項目がひとつ、追加されているって?
キノセイデスヨ?

■もっとも公平な指標=時間 ※

前回記事の復習です。
ブロックチェーンの承認に必要な事

(1)ルールが単純明確
(2)第三者的な視点から見て公平
(3)一定の間隔で承認が実施される

これらの条件をすべて満たす、最も公平な指標があります。

 

「時間」です!

 

※ただし3次元に限る!

4次元時空に片足突っ込んで時を操れてしまう方々。
ぶっちゃけチートですので仮想通貨に手を出さないでくださいお願いします。
人間やめてるんですから、お金儲けなんて些細な事、考えないでください。

■ブロックにも「時間」が含まれる!

ビットコインのブロックには、

・前のブロックのアドレス
・生成された時間

が含まれています。
このことからも「時間」を使って上記(3)を行うのが最も適切といえそうですね 

■「ブロック間隔」は、ブロックを承認する間隔の「目標値」

以上の背景により、パブリックな暗号通貨は設計の段階で、ブロック承認する間隔をあらかじめ定義しています。
これが「ブロック間隔」です。
ビットコインは10分で1ブロック進むように設計されています。
モナコイン(ようやく話題に出せたw)は、90秒で1ブロック進むように設計されています。
最近急激に値上がりしたDigiByteに至っては、15秒という驚異的スピードでブロックを回してます。
ビットコインのチェーン遅延問題発生時、代替送金手段として利用されていましたね~。

(やりすぎるとコインの寿命が短くなるのが玉にキズ、何事もバランスって大事)

■ちょっと待って!ビットコインって数当てゲームなのに、制限時間通りにきっちり終わるの?

終わりません!(きっぱり)

■辻褄が合わないじゃないっすか?

Exactly (その通りでございます)

そこで出てくるのが、「Difficulty」って考え方です。

■お題の難易度調整=「Difficulty」

<1問あたり制限時間10分です>

第1問:
1+1は?
→回答に1秒かかりました

第2問:
11+1は?
→回答に2秒かかりました

第3問:
11+11は?
→回答に3秒かかりました

第4問:
11×11は?
→回答に5秒かかりました

第100問
1234567890×1234567890は?
→回答に15分かかりました

第101問
123456789×123456789は?
→回答に10分かかりました

第102問
987654321×123456789は?

これが「Difficulty」です。
計算の答えが「ブロック間隔」に近くなるように、お題の難易度を変更します。

■「Difficulty」と「Hashrate」の関係

資源のむだづか…計算能力の総数をムヅカシイ言葉で「Hashrate」って呼んでます

「Hashrate」が低いとき「Difficulty」(お題の難しさ)も低くなります。
「Hashrate」が高いとき「Difficulty」(お題の難しさ)も高くなります。

その結果、「ブロック間隔」が設計通りの時間で処理されているとき、「ブロックチェーンが安定している」と言われます。
設計通りに動かない場合は「ブロックチェーンが遅延している」「ブロックチェーンが不安定」と言われます。

モナコインのブロック遅延は以下のサイトでも確認できます。

http://mona-coin.com/

■「Hashrate」と「Difficulty」って、そんなに重要?

数当てゲームで正解を出して、ビットコインをゲットしようとしているヒトから見てみましょう。

当然、Difficultyが低くて1+1が連続して出たほうが、入手率が上がります。
でも、ゲームの参加者(=Hashrate)が少ないと、コインの価値が上がらず利益が出ません。
それでも電気代が安ければ黒になるかも、、、ってことで中国に㍶がいっぱい並べた工場が出来て・・・

以後の話は語りだすとキリがないので強制終了!
どなたか、メモログにまとめてみてくださいな♪(無茶ぶり)

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さて次回、コイン紹介に戻って「DASH」かな?

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