15.「Ringo」

今回のオルトコインは、日本生まれの「Ringo」さんです。
個人的にはPoSのお手本みたいなオルトコインだと思ってます。

■Ringo のキーワード

・非中央集権
発行数上限なし?
PoWは10000 Blockまで
・匿名性が高い
PoW(Proof-of-work)+ PoS (Difficulty Reward)
・scrypt
・ブロックチェーン

こんな感じですね。

■Ringo のbitcointalk.org

ここです。

https://bitcointalk.org/index.php?topic=622288.0

■Ringo のブロックチェーン

こちらです。

http://ringo.l2loop.org/

いつもの「1」を入力すると「25th May 2014 15:01:45」が出てきます。

■プレマインなし、期間限定でPoWを採用

Ringoは最終的にはPoS(Proof of stock : 貯蓄が多い人が承認する権利を持つ)に移行することが決まっていました。
ただし、公平性を保つために、プレマインの値はゼロにしました。
そうすると問題が一つ発生します。

最初にコインがないんです。

ゼロには何をかけてもゼロです。
開発者がプログラムをいじってコインを作ってしまうとShit coinになってしまいます。
何らかの手段を以て、コインを用意しなければなりません。

Ringoは 10000 BlockまでPoW(scrypt)を併用することで、本問題を乗り切りました。

確かに公平で、確実な方法ですね。

■PoS報酬はDifficurty依存

Ringoの最終目的は「PoSへの移行」です。

  PoW  > PoS

が続くと、ユーザが離れてしまいます。
PoWでコインを発掘してくれた人が手放さないようにするにはどうするか?

  PoW << PoS

になるように調整すれば良いんです。

PoSのブロック報酬は、以下のような計算式が適応されました。

 

[Proof of Stake]
Block Reward :
1 – 10000 / Previous PoW Diff * 100
10001 – 20000 / PoW Diff of 10000 Blocks * 100
20001 – 120000 / PoW Diff of 10000 Blocks * 10
120001 – / PoW Diff of 10000 Blocks
nStakeMinAge : 6 hours

 

×100倍!

 

先行者へのインセンティブ、凄いですね!

 

■Ringo まとめ

PoWのブロックはすべて採掘されてしまいました。
Ringoは現在、PoSオンリーで稼働しています。

 

[Proof of Work]
Block Reward : 10 + Previous PoW Diff * 100
Total Blocks : 10000
Ending Diff: 38.54486305 base

 

ただ、その、ね。
PoSを突き詰めると最終的にはPeerCoinの結論に辿り着いてしまうのが、ね?
PoW終了後、Ringoもユーザーがコインを手放さない状態に移行してしまいました。
投げ銭文化等も芽生えず、盛り上がりに欠けるまま、本日に至ります。

もしかするとPoSという仕組みは単体では力不足なのかもしれません。
永久にPoW/PoSのハイブリッド形式のコインが理想型かも。

ってことで、kumacoin頑張れ、ホント頑張れ!
bitcointalk.orgで宣言した条件、かなり優秀なんだから、もっと評価されるべき!

ーーーーー

さて次回。
コイン紹介が続いたので、用語解説っぽいものを挟みましょう。
昔話ばかりも飽きてくると思うので、ICO(Initial Coin Offering)に行ってみましょうか!

ICOは、プレマイン問題と密接な関係があります。
ご期待ください。

16.「ICO(Initial Coin Offering)」へすすむ

 

TREZOR紹介用URL 480×100