「世界初のブロックチェーン神社」建立の記事について直接聞いてみた
去る2月4日、福岡県飯塚市のブロックチェーンストリート構想の一環として「場の道場」BA(Blockchain Awakening)の敷地内に、世界初となるブロックチェーン神社(通称)が建立されたとTwitterを中心に話題となっています。
世界初のブロックチェーン神社が飯塚市に建立されました。
知恵を司る八意思兼神(ヤゴコロオモイカネ)を埼玉県秩父市の秩父神社より御分霊頂き、お祀りしております。https://t.co/s2wiqvUqXz pic.twitter.com/B7XK59g6KX— 正田 英樹 (@shodahideki) February 6, 2020
主な情報発信は上記の正田氏のツイート。
※この神社は株式会社カグヤ(所在地:東京都新宿区、代表者:野見山 広明)が建立され、ツイート主の正田氏は関係しておりません
一部の方からは「あれ。世界初と言えばモナコイン神社あるよね?」と疑義が生じている状況です。
なので、リリース元である株式会社カグヤさんに直接メールでお伺いしました。
※本サイトでの記事掲載にも快諾頂きました。
問合せ本文
(実際送信したものよりやや短めにしています)先日、正田氏のTwitterより「
世界初のブロックチェーン神社」建立の記事を拝見いたしました。
http://www.caguya.co.jp/news/26737.html
上記記事について、質問です。ブロックチェーンを活用した仮想通貨(暗号資産)
であるモナコイン(MONA) の神社は、少なくとも2017年時点から現在に至り存在していま す。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/13/news032_ 2.html 質問内容
- モナコイン神社が世界初の事例ではありませんか?
- もしくは世界初と称される範囲をお伺いしたいです
上記より数時間後、早々に回答を頂きました。
(以下、ほぼ回答頂いたままを掲載しています)
****様
お返事が遅くなって申し訳ありません。
ご関心をいただきまたご質問のメールをいただき感謝しています。
代表の****です。詳しくは、ご報告書の通りになっておりますので合わせて添付いたします。
福岡県飯塚市は、アジアのシリコンバレーを目指しており「IT特区」として、まち全体でITエンジニアの育成に力を入れております。
この度、この飯塚市で育ってくるITエンジニアたちが安心してブロックチェーン技術の向上、また技術者の健康や安泰を祈願し
古来からの智慧の神様、匠の神様、技術、観念の神様である伝統の八意思兼神様を正式な手順を踏み、勧請させていただき、
神社庁に所属する宮司様、禰宜様に古来の神道の仕来たりに従って実存する神様を邸内社として御鎮座いただきました。
そのように正式な神社や神道に許可をいただき滞りなく進め、これからのブロックチェーン技術を祈願したという意味で世界初と表記いたしております。
地元のエンジニアからはブロックチェーン技術を祈願したということでブロックチェーン神社(通称)と呼ばれておりますが氏神様として妙見神社の神様も一緒にお祀りしています。
不確定な時代、これからも弊社は日本の伝統文化としての暮らしを通して子どもたちに安心できる社会を伝承していきたいと思います。
ありがとうございました。
株式会社 カグヤ (神家総本家 初代当主)
※IT特区の取り組みは例えばこんなのがあります
※八意思兼神様=知恵の神様です
画像は株式会社カグヤさんのリリースから引用しています
ポイント
- 福岡県飯塚市はIT特区としてITエンジニアの育成を図っている
- 神社建立は技術向上と健康を願っている
- 正式な手順を進め建立して実存の神様を祀っている
- これからの「ブロックチェーン技術」を祈願している
つまり、多くの方が気になっている「世界初」というのはブロックチェーンそのものにかかっているということになります。
かねてから存在するモナコイン神社もビットゼニー神社も(ブロックチェーン技術発展の祈願も勿論含めていると思われるものの)各々その通貨の発展が入り口として建立されています。
一方、今回のブロックチェーン神社(通称)はブロックチェーンの発展を包括して祈願されている、というわけです。
技術者とブロックチェーンの発展を本気で願っている神社です。
以上、株式会社カグヤさんとのやりとりでした。
最後となりますが、今回真摯に回答と対応いただいた株式会社カグヤさんにお礼申し上げます。