13.「Auroracoin」

今回のオルトコインは、アイスランド生まれの「Auroracoin」さんです。
グリーンランドさんと良く勘違いされるアイスランドさんです。

「アイスランド」 緑がある島、ちっさい。
「グリーンランド」緑がなくて氷ばかり、でっかい。

以上、紛らわしいよ 豆知識。

■アイスランド

アイスランドは「氷河」「万年雪」「オーロラ」の観光地として有名です。
実はココ、オルトコインを語る上で、かなり重要な

世界有数のマイニングマシン設置国です。

ジェネシス・マイニングをはじめとしたクラウドマイニング企業の多くが、アイスランドにデータセンターを構えています。
電気代が安く、土地が余っている上に、もともと寒いのでパソコン冷却にエアコンを使う必要がありません。
さらに現地の人達にとっては、観光以外のお仕事も増えて、良い事づくめとのこと。

■Auroracoin のキーワード

中央集権
・発行上限値あり(21,000,000AUR)
・半減期の概念あり
・匿名性が高い
・PoW(Proof-of-work)
・scrypt
・ブロックチェーン
プレマイン率 50%

こんな感じですね。
来ましたよ、中央集権フラグ!

■Auroracoin のbitcointalk.org

ここですね。

https://bitcointalk.org/index.php?topic=446062.0

「It is based on litecoin…」との記載があります。
Litecoinから生まれた派生コインです。

■Auroracoin のブロックチェーン

公式を使いましょう。

https://explorer.auroracoin.eu/

いつもの「1」を入力すると「2014-01-25 06:57:23」が出てきます。
最初のブロックのはずなんですが「Value out: 10500000」と記載されていますね。
これがプレマインです。

プログラム開発者が、50%のコインを持った状態からゲームスタートです。

フツーは参加者、怒りますよね。
中央集権と言わざるを得ないです。

■アイスランド住民の為の「Auroracoin」

アイスランド住民は「国民ID」(日本のマイナンバーみたいなものです)を必ず持っています。
Auroracoin の開発チームは、プレマインしたコインを国民IDを持つ全国民に強制的に送り付けました。
「Airdrop」と呼ばれるこの活動は2014年から2015年の間に実施されたようです。
FaceBookやSMS認証等々を駆使して配布されたようです。
太っ腹ですね。

配布期間後に余ったコインは、次のように対応されました。

(1)開発チームへの報酬

   1,000,000AURが今後の開発資金として、保管されました。

(2)破棄

   「無効なアドレスに強制的に送り付ける事」により、破棄されました。

あえて誤送信して、取り出せなくしちゃったんですね。

https://explorer.auroracoin.eu/address/AURburnAURburnAURburnAURburn7eS4Rf

当時の取引が明確に確認できるなんて、さすがブロックチェーン様です。

■結論

コインの所在地・使い道が明確である場合は、プレマインされても問題はない。

素晴らしいプロジェクトですね「Auroracoin」
しかし、アイスランド政府や金融関係者は、この活動にとても否定的です。

Auroracoin は国家プロジェクトでもなんでもないからです。

開発者は個人であり、偽名でした。
しかしながらその活動は、アイスランド国民に、富をもたらしました。
正規の手続きを取っているのでオルトコインとしての価値も十分に認められています。

支配者不在の中央集権型オルトコイン、Auroracoinは今日も淡々と動いています。

映画みたいなホントの話。

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さて次回、プレマインの失敗例。
日本発のオルトコイン「fujicoin」行ってみましょうか!
(※当時リアルタイムで見ていた訳じゃないので、間違いがあったら突っ込んでくださいね~)

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